健康#13 前立腺癌 全摘出手術後 尿漏れ量の推移

健康管理
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7月末に前立腺癌の全摘出手術を受けてから、早くも2か月が経ちました。

体調自体は良好ですが、尿漏れが続いています。

手術前には、なかなか想像しずらかった日々の尿漏れには、予想以上のストレスや不安を感じています。

それでも少しずつ改善はしてきています。

今回は、この2か月間の尿漏れ量をグラフにまとめましたので、共有したいと思います。

尿漏れ量の推移

退院してすぐに、尿漏れ量を測定することにしました。

改善の様子を見える化することで、少しでも前向きな気持ちを保てるのではないかと考えたからです。

測定方法はシンプルです。
1日使用した紙パンツや尿取りパッドをポリ袋に入れ重さを測り、未使用時の重さとの差を記録しています。

とはいえ、毎日尿漏れ量を測るたびに、情けない気分になります。

でも、「これは回復に向けたステップの一つだ」と思い直し、続けています。

退院直後に、測定用のデジタルスケールを購入しました。

妻が料理用に使用しているスケールを見て、ちょうど良いなと思いましたが、さすがにそれを借りるわけにはいきません。

「尿漏れ量測定専用」のものを用意しました。
値段は1000円位でした。

単位は0.0gとなります。尿の比重は知りませんが、水と同じと考えれば、単位は㎖、又はccと捉えても問題ないと思います。

手術後 2週目~3週目

手術後8日目から21日目の間は、尿漏れ量が日によって大きく異なりました。

体調や動作によって漏れる量が変化するようで、その違いに一喜一憂してしまいます。

特に外出時には、どうしても動作量がふえるため、結果的に漏れ量が多くなります。

13日目はショッピングセンターへ行った日です。
18日目は墓掃除に行きました。

尿漏れがひどい場合は、1日で200g~300g漏れる方もいるそうで、尿取りパッドも1日複数枚使用する場合もあるそうです。

200gといったら通常のコップ一杯分です。

結構な量です。
これだけパンツの中に漏れると思うと恐怖すら感じます。

それを考えると、200g以下なので、まだ良い方なのかも知れません。
たぶん。

出かける度に「今日は漏れないように」と自分に言い聞かせるのですが、何を注意したら良いかわ分かりません。

歩いている時に少しずつチョロチョロと漏れることもあれば、全く漏れない時もあります。

その違いが分からず、少し戸惑いを感じてしまいます。

どの位漏れるのか、どんな時に漏れるのかが予測不可能なのが辛いです。

尿漏れが嫌なのと、暑い日が続いたため、どうしても出かける機会は少なくなりました。

骨盤底筋体操を毎日行いましたが、筋肉痛になりました。

最初は筋肉痛だとは思わず、手術部位が痛むのかなと心配になりましたが、その後、内股が痛くなり、その痛みが明らかに筋肉痛であったため気付きました。

内股が痛くなることは、本来骨盤底筋体操では起こらないはずなので、やり方が間違っていたのかもしれません。

骨盤底筋を締める回数は手押しカウンターで数え、1日50回以上を目指しました。

参考記事リンク:つれづれ日記 #6

手術後 4週目~5週目

4週目に入っても大きな変化は見られません。

100gを超えた日は1日だけでしたが、改善している実感はありません。

100gはコップ半分の量です。

これだけの量が意図せず出てしまっているのかと思うと「良くなるのだろうか?」という不安が少し顔をのぞかせます。

5週目は100gを超える日はありませんでした。

それでも改善している実感はありません。

散歩が尿漏れの改善に良いと聞いていましたが、この暑さではなかなか外に出る気がしませんでした。

骨盤底筋体操も最初ほど一生懸命にはできず、少し手を抜いてしまった気がします。

5週目に、手術後の最初の診察を受けました。
癌に関しては、悪い兆候はありませんでした。

先生に「尿漏れは減ってきましたか?」と聞かれ、「変化ありません」と答えました。

手術後1ヶ月で普通は減ってくるのだろうか?
少し不安になりました。

骨盤底筋体操をもっと真面目にやらねばだめかと思い直しました。

参考記事リンク:つれづれ日記#9

復職について

5週目で退院してから1ヶ月となります。

私は入院前にパートの工場仕事を辞めてしまいましたが、通常職場復帰は1ヵ月後からが一般的だと先生はおっしゃっていました。

体調的には、もっと早く復帰できると思います。

尿漏れを考えても、事務職なら問題ありません。

製造業の現場仕事だと作業内容にもよりますが、漏れ量は100gを超えてしまうと思います。
これが気にならなければ、職場復帰は可能だと思います。

もちろん個人差はあると思いますが、体は思ったより早く回復します。

手術後 6週目~7週目

6週目から7週目にかけて、少し尿漏れの量が減りました。

特に7週目では50gを超える日がなく、その変化に驚きました。

正直、骨盤底筋体操を当初ほどしっかりやっていなかったので、なぜ減ったのか不思議です。

体操のやり方が少し上手くなったのかもしれません。
筋肉痛にもなりません。

41日目から30g台が続いた時は「もしかして、良くなっているのかな?」と希望を感じる瞬間でした。

しかし、相変わらず日常の動作の中で予期せぬ尿漏れがあるので、油断はできません。

改善の兆しが見えても、漏れない保証がないことが常に心に引っかかります。

手術後 8週目~9週目

8週目から9週目にかけては、30g前後の尿漏れで推移しました。

確実に改善してきました。
初期に比べると大幅に減ってきたことに、ようやく手応えを感じています。

ただ、その反面、減少傾向が止まってしまったのではないかという不安も少し感じます。

減少したといっても、この量がパンツの中に直接漏れたら大変です。

更なる減少を目指します。

週別 尿漏れ量グラフ

手術後、尿漏れ量を週単位で平均値を計算しグラフにしました。

このグラフを見ると5週目以降減少が始まったのが分かります。

病院から頂いた資料には、「骨盤底筋体操を継続すると、1か月~3か月で効果が出てくる。」と書かれています。

骨盤底筋体操は1日50回が目安なのですが、最初はやってたのですが、筋肉痛になったこともあり少しセーブしてしまいました。

私の「根気がない」という性格によるものですが、1日50回やる日もあれば1回もやらない日もありました。

それでも9週目で30g程度まで減少しました。

約2か月で当初の3分の1位になったので、効果が出てきたと言って良いのではないかと思っています。

この数値が、通常に比べて良いのか悪いのかわ分かりません。

この辺は個人差が大きいのだろうと思います。

これから先、30g以下を目指し、20g以下、10g以下と減少させ、最終ゼロを実現しなければなりません。

骨盤底筋体操も大切ですが、それだけじゃだめな気もします。

尿漏れの不思議「あせりは禁物」

不思議なことに、尿がたまっているときは漏れないのです。

夜中にトイレへ行くときも、一滴も漏れることはなく、ベッドから起きて歩いて階段を降りても大丈夫なのです。

これは、どうしてだろうかと調べてみると、いくつかの理由が考えられるようです。

膀胱がいっぱいだと、膀胱自体が膨らんで内圧が高まり、自然と尿道を締める力が強くなることがあるようです。

逆に、膀胱が空っぽのときは、尿道括約筋や骨盤底筋が緩みやすくなることもあるみたいです。

そのためか、排尿後はむしろ漏れやすくなる感じがします。

外出前にトイレに行っても、その後、少し歩いただけでチョロリと漏れてしまうことがあります。

不思議な感じがします。

また、くしゃみや咳など下腹に力が入るときは必ず漏れます。

あぐらをかいた状態から立ち上がる時にも漏れてしまうことが多いです。

漏れる傾向はつかめてきた気がしますが、直ぐに良くなる感じはしません。

個人差はあると思いますが、そんな時は「まだ完治には時間がかかりそうだな」「あせることはない。少しづつ改善して行こう」と自分に言い聞かせています。

最後に

今までは暑さもあり、ほとんど家の中で過ごしていました。

これからは庭の管理も始めます。
あちこちの整理整頓も再開します。
健康寿命を延ばすための運動も再開します。

じっとしていても仕方がありません。
じっとしていて漏れないのが目標ではなく、日常生活の中で漏れないようにすることが最終目的なのですから。

尿漏れが続く中で不安や不便さを感じていますが、少しずつ改善している実感はあります。

そして、それが今の私の支えとなっています。
引き続き、頑張ります。

同じように悩んでいる方や、これから前立腺癌の手術を受ける方が、この記事を読んで「自分も頑張ろう」と感じてくれれば幸いです。

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