お盆に備えて、お墓の掃除に行ってきました。
暑くなる前に済ませたいと思い、日の出前に出発しました。
例年、誰かしら墓掃除に来ている人がいるのですが、今年は誰もいません。
私が一番乗りです。
まずは草取り。
お墓は広くありませんが、背の低い草が結構生えています。
草取り具を使って、根からしっかり引き抜いていきます。
枯草も散らばっていたので、箒とちりとりで丁寧に掃きました。
次に、手帚で墓石の隙間や表面をしっかり掃除します。
墓石の隙間に入り込んだ土埃は、念入りに取り除かないと、後で拭き掃除をした時に逆に汚れてしまうからです。
水で濡らした布で墓石を拭きます。
今回はホームセンターで見つけた
「使い捨てマイクロファイバークロス」を使いました。
「使い捨て」と言っても、何度も使える便利なクロスです。
濡れたクロスで一度拭いた後、乾いたクロスで拭き上げると、拭き後も残らず、墓石がきれいになりました。
黒御影石の表面を順に拭き磨き、乾いた鳥のフンも簡単に取り除けました。
さすがマイクロファイバークロスです。
花立てや線香受け皿も寺の洗い場でよく洗い、元の位置に戻します。
水をたっぷり入れたコップを墓石の手前に置きました。
空は青く晴れていますが、東の空には雲が広がり、日の出後も日差しが和らいでいて、助かりました。
ご先祖様が気を使ってくださっているのかもしれません。
ただ、掃除の最中にも、尿がチョロリ、チョロリと漏れてしまい、情けない気持ちです。
ご先祖様には申し訳ないのですが、仕方がありません。
線香をあげて、ご先祖様に前立腺癌の手術を無事に終えたことを報告しました。
私の父は糖尿病を患い、最終的には右足を膝下から切断しました。
「前立腺の一つくらい、大したことないだろう」と、父は笑っているかもしれません。
改めて「健康管理」を心がけ、健康寿命を延ばし、父よりも長生きしたいと思います。
我が家は真言宗豊山派ですので、「南大師遍照金剛」を三回唱えながら手を合わせ、墓を後にしました。
日が照り始め、暑さが増してきました。
周りを見渡すと、他にもお墓を掃除している人たちがちらほらいます。
住職もジャージ姿で朝の掃除をしています。
掃除を終えると、なんだか心がすっと軽くなったような気がします。
ご先祖様が見守ってくださっているような気もします。