健康#11 前立腺癌 ダビンチ手術 体験記 part-3

健康管理
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入院してから3日すぎました。
今回は4日目・5日目・6日目・7日目、そして退院までの記録です。

4日目 療養・リハビリ

今日は、特別なイベントはない。

ベッドから起き上がる時は、ゆっくり慎重に動かないと、お腹が痛い。

ラックから私物を取る時も、お腹をよじると痛い。

お腹に注意しながら動かなくてはならないので面倒だ。

じっとしているわけにもいかないので、午前午後に歩行訓練を行った。

看護師さんが笑顔で応援してくれる。

と言ってもマスクをしているので、素顔は見えない。

でも笑顔はわかる。

点滴も外れたので、午後にシャワーに入った。

尿道カテーテルは付けたままなので、慎重に陰部を洗った。

シャワーに入るとやっぱりスッキリする。気持ちがいい。

暇な時間は、Amazom-prime-videoを見た。

テレビドラマの「ブラックペアン」のシーズン1がアップされていたので、1話から見始めた。

病院で医療ものドラマを見るのも臨場感があってよい。

食事は通常のお米のご飯になった。

おいしくいただいた。
ごちそうさま。

この日も夜中に痛み止めの薬をもらった。

5日目 療養・リハビリが続く

暇なので、朝から歩行訓練を行った。

病室は8階なので、遠くが良く見渡せる。

普段あまり見る事がない、遠くの山並みが見渡せてきれいだ。

毎日、外は暑い日が続いているようだ。

病院内は温度が一定に保たれているため、外の暑さは感じない。

まだ個室での療養が続いており、3日目となる。今日あたり引っ越しだろうか。

個室だと、テレビの音も出して見ることができる。

専用の洗面所やトイレが使えるので、非常に居心地がよい。

部屋の中で体を動かすこともできる。

軽く体操をしてみる。スクワットもしてみたが、できないことはない。

尿漏れが相変わらず続いている。

尿漏れといっても正規の尿漏れではないので、なんだか微妙だ。

尿漏れパッドとオムツの両方が濡れるので両方交換する。

尿が尿道カテーテルを通って流れてくれればよいのだが、
どうすることもできない。

今日も、シャワーに入り、食事も美味しくいただいた。

看護師さんに「食事は食べられますか」と何度か聞かれたが

入院してから今日まで食事はすべて完食している。

食べることには何の支障も感じない。

ただ便秘気味が続いている。
やはりタバコが吸えないからだろうか。

ただタバコを吸えないこと対しては、なんともない。

禁煙できるかも知れないと思った。

夜中に痛み止めももらった。念のためだ。
痛みは和らいできている。

6日目 リハビリ・回復期

朝食後4人部屋へ移動した。

本来ならもっと早く移動すると思っていたが、入室予定者がいなかったのか少し長くなったようだ。

理学療養士や栄養士の方が順にやってきて、退院後のリハビリや食事にかんする注意点の説明をしてくれた。

病院の生活にも慣れてきたが、退院も近い。

歩行訓練を続けているが、足取りもしっかりしてきた。

訓練ついでに、自販機でスポーツ飲料を買い足した。

看護師は昼担当と夜担当で変わり、日々担当が変わるため、名前が覚えられない。

全部で何名位いるのだろうか。

生検で入院した時に担当してもらった看護師には合わなかった。

夜勤の方が勤務時間は長いようだ。

病院は365日24時間営業だ。

ローテーションを組んで働いているのだろうが、休みも不定期になるのだろう。

長期の休みも取れないのかも知れない。 ご苦労様です。

看護師さんにも色々な人がいて、女性だけでなく男性看護師もいる。

元気な人、優しい人、楽しい人、頼もしい人、様々だ。

声が良く通る看護師さんもいて、離れた病室にいても声だけ聞こえてきて、テキパキ仕事している感が伝わってくる。楽しい。

大きな総合病院だ。

職員は何名位いるのだろうか、

一人一人が役割分担をきちっとこなし、連携して職務を遂行しなければ病院として機能しないだろう。

ミスはゆるされない。

どんな風に管理しているのだろう。

最近は、どの業種も人手が足りない。

病院も同じだろう。

高齢者が手伝えることはないのだろうか。

役にたてることはないのだろうか。

・・・・思いつかない。

健康でいることが、高齢者の一番の役割なのかもしれない。

7日目 明日は退院だ

朝、目が覚め、病室が一番東の部屋なので、廊下に出て突き当りの窓から日の出を眺めた。

晴れてはいるが、雲も広がっている。きれいな日の出だ。

手術が終わっても、これからリハビリが続く。そんなに簡単には終わらない。

そんなスタートを思わせてくれるような日の出だった。

朝食後、先生が来て、尿管を抜いてくれた。

身構えていたが、過去2回に比べると、随分とあっさり抜けた。

前立腺がない分、スムーズなのかもしれない。

予定通り「明日退院です」と告げられた。

尿道カテーテルを抜いたので、これからは正式な尿漏れが始まる。

排尿はトイレで通常に行うが、排尿時に紙コップに入れ、その量を記録する。

そのための記録用紙が渡された。

紙コップはトイレに用意されていて、通常よりも大きなコップだ。

試用済みの紙おむつや尿漏れパッドを捨てる場所に測りがあり、尿漏れ量も測れる。

測定用紙は退院時に看護師に渡したため正確な数値は忘れてしまったが、

排尿量は100ml前後。尿漏れ量も100g程度であったような気がする。

人によっては、排尿量が0で、すべて漏れてしまう人もいるらしい。

妻に電話して予定通り明日退院だと告げ、迎えの時間を伝えた。

この日も通常通り、午前午後に歩行訓練をした。

尿道カテーテルを抜いたので楽だ。

歩行訓練というより、散歩をしているような感じだ。

お腹に力を入れるとまだ痛みを感じる。
傷口も完全には乾いていない。

尿漏れしているのがわかる。
はたして止まるのだろうかが気になる。

あせることはない。
無理は禁物だ。
体は確実に楽になってきている。

同部屋の人も歩行訓練をしていた。私より後に手術をしたようだ。

すれ違う際、がんばって下さいという気持ちで、軽く会釈した。

午後にはシャワーを浴びた。尿道カテーテルがないと、やはり楽だ。

暇な時間は、ドラマ「ブラックペアン」を見て、最終回まで見終わった。

夕方、妻が紙パンツもってやってきた。

退院時に履くものだ。テープ式おむつよりスマートだ。

明日予定通りの退院だが、妻は不服そうで、もっと長くなると思っていたらしい。

友人情報に洗脳されてしまっているようだ。

「医術の進歩はすごいんだよ」と言ってやった。

着替えたパジャマやタオル、用済みになったものを抱えて妻は帰っていった。

8日目 退院日

今日は、いよいよ退院だ。

朝の排尿を済ませ。記録用紙に記録する。これが最後になるかなと思った。

8:00朝食。朝食を食べたあと、着替えて、通常の服装になる。

昨日妻が持って来てくれた紙パンツを履いた。

私物をまとめ、帰りの準備を進める。

看護師さんがやってきて、
退院のための書類の準備をしているので、準備が終わったら呼びに来ますといって出て行った。

10:00頃になるらしい。

看護師さんがが呼びに来てスタッフステーションの近くの休憩所で待っていると、妻がやってきた。

看護師さんもやって来て、退院後の生活の注意点を説明してくれた。

次回の外来予約券や今後の診察の計画が書かれた小冊子が渡された。
10年間の受診計画が記載されている。

検尿カップも渡され。次回受診時に家で排尿量を測定してくるらしい。
痛み止めももらった。

請求書も渡された。

そして、ネームバンドも外された。

看護師さんに「お世話になりました」とお礼を言いった。

全てのお世話になった方々にお礼を言いたいが、病院はいつも通りの忙しさの中、人が動き回っている。

そんな病院の日常を見ながら、エレベーターホールへ向かった。

これで入院生活とお別れだ。

エレバーターで1階へ降り、精算機で支払いを済ませ、久しぶりに病院の外へ出た。

暑い日差しが容赦なく降り注ぐ。

久々に外気にふれたが、気持ち良いとは感じない。

早々に車に乗り込み、妻の運転で帰路についた。

家に着くと、プランターの花がきれいに咲いている。

妻が水やりをちゃんとやってくれていた。

家に入り、自分の部屋へ行き、缶コーヒーを飲みながら、たばこを一服した。

やっと退院できたことを実感する。

掛かり付けの内科の先生や歯科の先生に
これを機会に禁煙してくださいと言われていたが、

怒られるだろうなと思いながら煙を吐いた。

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