趣味#3 20年越しの音楽相棒を蘇らせる:CDプレーヤー修理奮闘記

趣味
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ひさしぶりに「ダルマンダラ」の趣味の項目の記事です。

オーディオ機器との20年

20年以上使用している「オーディオアンプ」と「CDプレーヤー」を所有しています。

アンプはPIONEER製で、現在では同様のタイプは製造されていないようです。

当時、PIONEERに勤めていた友人から格安で譲り受けました。

CDプレーヤーはDENON製で、当時の定価は6万円台後半。

私には高嶺の花でしたが、

大型量販店の「店内改装 在庫一掃セール」で4万円台に値下げされており、

悩んだ末「エイヤッ」と購入を決意しました。

本来購入予定だった3万円台の機種と比べ、ワンランク上の選択でした。

当時のオーディオ売り場には高級で高性能な製品が数多く並んでいました。

しかし、改装後はミニコンポが主流となり、売り場も縮小。

オーディオ人気の衰退を実感したものです。

修理への挑戦

これらの思い出深い機器も、最近はあまり使っていません。

アンプはパソコンと接続して時々使用しますが、CDプレーヤーは何年も放置。

トレーが開閉不良を起こし挙動不審な動きをします。

さらに音飛びが激しく、使わないというより、使用できない状態です。

捨てることも考えましたが、その存在感が手放すのをためらわせました。

「なんとか修理して蘇らせたい!」と思い立ち、YouTubeで「CD 音飛び」を検索。

なんと、私の機種を修理する動画を発見!

「これなら自分にもできるかも」と修理を決意しました。

幸い、時間はたっぷりあります。

部品の調達

必要な部品は「レーザーピックアップ」と「ゴムベルト」でした。

早速Amazonで型番を頼りに発注。

レーザーピックアップ

H8147AF 光レーザーレンズピックアップ

CDのデータを読み取る重要な部品。

価格は3,369円(税込)

これを交換することにより、音飛びが解消するようです。

小箱に入れられて送られてきました。

ゴムベルト

トレーを動かすプーリーに使用。

価格は387円(税込)

これを交換することにより
トレーの挙動不審な動きを防ぐことができるようです。

正規品ではなく、大小さまざまなサイズのベルトがセットになっています。

修理作業

作業は狭い机の上で、YouTube動画を見ながら進めました。

カバーを外すと中央にトレー部分があります。
奥が正面側となります。

レーザーピックアップの交換

動画を参考にレーザーピックアップのユニットを取り外しました。

さらにピックアップ自体を慎重に外しました。

新品は旧品に比べレンズが輝いており、20年という時の経過を感じます。

基盤には「SHARP」のロゴがあります。
DENON製なのに意外でした。

20年前といったらまだSHARPが絶好調だった頃でしょうか。

今でもこの部品が手に入ることに驚きます。

今でも生産を継続しているのでしょうか。

いつまでも継続してほしい。

この小さなアッセンブリ部品にも、

「なるほどなー」と感心してしまう工夫が織り込まれています。

製造業に携わっていた身として、こういった工夫の発見は実に楽しい。

ゴムベルトの交換

ゴムベルトはトレーを動かすプーリーにはめ込まれています。

このベルトが干からびた状態になっていて
空転してしまいます。

試しにお湯につけ、少し弾力が出た状態にすると空回りしなくなり、トレーは正常に動くようになりました。

しかし、このままだとベルトはすぐ乾燥して、また空回りしてしまうだろうと思い、
交換することにしました。

本来、ゴムベルト交換するために、ここまで分解する必要はないのですが、
構造が知りたいのと、写真も撮りたいため分解してしまいました。

そのため、この後の組付けにかなり苦労しましたが、
その分、構造を知ることはできました。

トレーの動きは、何かスイッチで感知して出たり入ったりしているのかと思っていましたが、
そうではないようです。

モーターの回ったり止まったりを感知して、トレーの状態を把握しているようです。

そのため空転してしまうと、トレーが止まっている状態を感知できず、挙動不審になってしまうようです。

たぶんですが。

ここら辺の仕組みは電気に関する知識がないためよく分かりません。残念です。

交換用のベルトを袋から出すと、大小様々なサイズのベルトがあります。
ベルトというより黒い輪ゴムといったほうがいいかもしれません。

一番右にある少し太目のベルトがもともと装着されてたものです。

これと同じサイズのベルトを選んで装着します。

使ったベルトは1本だけで、それ以外は不要となりますが仕方ありません。

まったく同じサイズのベルトでなくても大丈夫だと思うので、まだ使えそうなベルトもあります。

大きいサイズのベルトは使う機会はないかも知れませんが、取っておこうと思います。

次に修理する機会があるかどうかわかりませんが、

私は、こういった物は決して捨てません。

但し無くす可能性大のため、プレーヤー本体の後ろ側にテープで貼り付けておくことにしました。

レーザーピックアップの旧品もレンズを清掃し箱に入れ保管します。

全てを元通りに組付けをし、無事修理完了です。

修理後の試聴

さっそく、お気に入りの田部京子さんのピアノCDを再生してみました。

トレーの挙動不審な動きはなくなり、音飛びもなくスムーズに再生できました。

久しぶりに、彼女の美しく触りたくなるようなピアノの音色に癒され、修理の達成感を味わうことができました。

技術の進歩と音の違い

昔、温泉で出会ったマッサージ師の女性が話していたことを思い出します。

目の不自由な彼女は、CDの登場により音楽を聴くことが楽になったと喜んでいました。

確かにレコードに正確に針を乗せるのは大変だと思います。

技術の進歩は大抵人を幸せにしてくれます。

しかし
「CDよりレコードの方が音がいい」
とも言っていました。

「レコードを袋から出して最初の一回目を聴く時は実に素晴らしい音がする」

「でも2回目、3回目、4回目と聞いていくうちに音はどんどん悪くなってしまう」

「その点CDはずっと音が悪くならないし、操作も楽でいい」

「でもレコードの1回目の音は本当に素晴らしい」

「音が丁寧に作ってある」と言っていました。

CDが出始めた頃、「レコードの音」と「CDの音」の違いをオーディオ評論家やマニアが喧々諤々の論評をしていたが

私は、この女性マッサージ師の言葉が真実なのだろうと今でも思っています。

CDももはや古い媒体になっています。

この先、技術が進歩し

私の耳でも「レコードの1回目の音」を味わえる日がくるだろうか。

技術者諸兄のたゆまぬ奮闘努力に期待したい。

修理を終えて

今回はYouTubeとAmazonのおかげで、思いがけずCDプレヤーを復活させることができました。

やはり技術の進歩は人を幸せにしてくれる。

これから少しずつ持っているCDを聴き直してみようと思います。

今回修理をしている間、

古い機器にもなお存在する技術の素晴らしさを感じられたり、

昔話を思い出すことができ、

充実した楽しい時間を過ごせたたような気がします。

私は、こういった事が好きかもしれない。

ならば、これを趣味にできるかというと難しい。

次の修理がいつになるか分からない。

10年後、20年後になるだろうか。

その頃、私は修理ができるのだろうか。

そもそも電気関係の知識が乏しいし・・・。

少し勉強でもしてみようか・・・・・。


いつかまた修理に挑戦する日が来るかもしれません。
その時のために、自分へのアドバイスを残しておきます。

・不用意に分解しすぎないこと!

・交換用ゴムベルトはCDプレーヤーの背面にテープで貼ってある。

・箱に入っているレーザーピックアップは旧品のレンズを清掃したもので動作は保証できない。
 まだ売ってれば新品を買うように。

幸運を祈る。

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