雪化粧の赤城山
朝は雲に覆われていた雪化粧の赤城山が姿を現した。
雪が付くと、尾根谷のメリハリが見えてきれいだ。
しかし、雪化粧の赤城山は例年はそれほど多くは見られない。

北面は雪に覆われるが、南面は積もってもすぐに溶けてしまうからだ。
今年は寒波の影響で、珍しく長く雪景色が続いている。
赤城山は裾野が長い山で、裾野まで含めた山域の面積は富士山に次いで、日本で2番目となる。
群馬を代表とする山の一つだ。
南側へのびる裾野はそのまま関東平野へと続く。
その平野部を、西から東へ向かって利根川が流れて行く。
写真の川も赤城山から流れてきて、利根川に合流する。
赤城山の向こう(北)側には、上越国境の山々があるのだが、平野部からはほとんど見えない。
上越国境の雪景色を見に行く
久々に風がやみ暖かくなったので、午後から上越国境の山を見に出かけた。
目指すは、昭和村にある「松の木ビューポイント」
上越国境
小一時間ほど車を走らせ、展望台 [松の木ビューポイント] に到着。
雲一つない青空の下、上越国境の山々が見渡せた。

この時期に雲一つない晴天は珍しい。
この山並みの向こうは新潟県、日本海側だ。
大陸から日本海を渡り、たっぷりと水分を含んだ風が、この上越国境の山々にぶつかり雪を降らせる。
そのため、上越国境の特に新潟県側は世界有数の豪雪地帯となる。
かつて若き田中角栄氏は、「上越国境の山を崩し、雪雲を関東平野に流してしまおう」と語ったという。
そして「崩した土で海を埋め立て、佐渡を陸続きにし、そこに田んぼを作るのだ」とも。
雪は天然のダムだ。
冬に降り積もり、春になり少しずつ溶け、田んぼを潤し、おいしいお米を育てるのだ。
そして首都圏の水がめの元にもなっている。
角栄さん、「冗談ゆうのもほどほどにしなさい」と言いたくなるが
「それだけ雪に苦労しているのだろうな」と、考えさせられる発言だ。
昔、雪国の人が言っていた。
「雪はいらね」
大雪で苦労している方々、被害を受けている方々、命を落とした方の事を思うと、山を崩すのはともかく、
生活環境を保護するため、雪対策にもっと力を入れるべきなのかもしれない。
田中角栄氏は総理大臣となり、上越国境の山を崩しはしなかったが、穴を開け、新幹線と高速道路を通した。
これにより、新潟がぐっと近くなり、
新潟の海水浴場は、群馬ナンバーの車に埋め尽くされた。
新潟の海は「群馬の西海岸」となったのだ。
角栄さん、ありがとう。
谷川岳と武尊山を眺める時間
今日は新潟も晴れているだろう。
谷川岳は真っ白だ。

こちらは、武尊山。

雪は少なめな感じがする。これからまだまだ積もるだろう。
武尊山の標高は2158m。谷川岳よりも高い。
山も2000mを超えると風格が増してくる。
武尊山は武尊と書いて「ホタカ」と読む。
頂上には銅像が立っている。

足元に [日本武尊] と書かれてある。
この場合は「ヤマトタケルノミコト」と読む。
詳細は知らないが、ヤマトタケル伝説が残る山だ。
写真の銅像は昔の銅像で、今は新しいものに置き換えられたようだ。
「ほたか」と言えば、北アルプスの穂高連峰が有名だ。
奥穂高岳、前穂高岳、西穂高岳、北穂高岳。
これらの「ほたか」と区別するため
「上州ホタカ」とか「ホタカサン」と呼ばれることが多い。
武尊山は県境の山ではなく、山全体が群馬県に属する山だ。
平野部からは赤城山に隠れて見えないので群馬県民の中でも知名度は割と低いが、堂々たる名峰である。
若い頃は、山登りをしていたので、谷川岳、武尊山、穂高岳のいずれも登ったことがある。
今はもう無理だが、
かつて登った山々を眺めながら、浮かんでくる思い出に浸る時間も悪くはない。
久しぶりに雪道を走る愛車
展望台へ向かう道は、通行量が少ないこともあって、日陰には雪が残っている。

まるで雪道ラリーのコースのようだ。
愛車は、年季の入った4WDのスバル・レガシィ アウトバック。
スタッドレスタイヤを履いているので、この程度の雪道は問題ない。
「ガ、ガ、ガッ」とタイヤが雪を噛みながら登っていく。
久々の雪道で、愛車も本領発揮といった感じで、喜んで走っているようにも思える。
私も楽しい。
「たまには出かけないと車が可哀そうかな」といった気分になる。
愛車紹介
愛車は平成19年登録車なので、既に18年乗っている。
スバル車だが、アイサイトは搭載される前の車種なので残念ながら付いていない。

フルタイム4WDで、パワーもトルクも不足はない。
1年通し、何処へ行くにも便利な車で、荷室も広く1.8mの材木も余裕で積める。
この便利さ故、なかなか手放せない。
生活必需品だ。
正直言うと、買い替えしようと思っても資金がない。
まだまだ大切に乗り続けたい。
欠点は、荷室の居住性が悪いことだ。
何度か荷室で車中泊した事があるが、天井が低く動こうとすると天井に頭がぶつかる。
この車で、荷室の居住性にクレームを付けるユーザーなどいないだろうが、
レガシーワゴンやレオーネワゴンの居住性が良かっただけに、残念だ。
道の駅・温泉で一休み
帰りに、よしおか温泉に寄った。

ここは上武道(17号バイパス)沿いにあり、道の駅に併設された温泉施設だ。
以前は、風力発電用の大きな風車があったが、今はない。

冬は空っ風が吹くが、夏はほとんど吹かないので、効率が悪いのかもしれない。
代わりに、なぜかわからないが、今はグライダーが置いてある。

温泉客は、ほとんどが地元の方々のようだ。
駐車場からの階段を、はんてんを着た小柄なおじいさんとおばあさんが手をつないで、おぼつかない足取りで降りてくる。
なんだか可愛らしい。
「手つないで、仲がいいね」とひやかしの声をかけられると。
体に似つかわしくない大きな声で「つながねぇと、ころんじまうんだ!」と答えていた。
地元民の銭湯として社交場になっている感じがいい。
以前はたまに来ていたのだが、今回は久しぶりだ。
私は完全によそ者だが、サウナに入れば、「こっち座りな」といって席を詰めたりしてくれる。
高齢者が多いいが、夕方になると、親子ずれも増え、子供達のはしゃぐ声も聞こえてくる。
なんとなく、懐かしくほっこりした気分になれる場所だ。
直ぐ近くの、やはり上武道沿いの [道の駅、前橋あかぎ] にも寄ってみた。
割と新しい道の駅で、風呂もあるが温泉ではない。
駐車場は広く、施設も新しい感じだ。
なぜか鮮魚センターがある。
覗いてみると、確かに魚介類が売られている。
美味しそうな寿司も並んでいた。
買っていこうかと思ったが、[米国産コメ使用] の表記がしてあった。
米不足の影響らしい。
すしは日本の米で食べたいと思い、刺身を買った。

群馬は海なし県だが、道路交通網が整備され、関越道、上信越道、東北道、北関東道を経由して太平洋・日本海の海の幸がダイレクトに入ってくるらしい。
そう考えると、種類によっては、東京より新鮮かもしれない。
群馬に鮮魚センターがあっても、何ら不思議ではない。
群馬の魅力
半日ほどの外出だったが、白銀の山々を眺め、温泉に浸かり、帰宅後は美味しい刺身と酒を楽しんだ。
群馬は魅力度ランキングで栃木・茨木と並んでいつも下位争いをしているらしいが、
日帰りで、スキー、登山、温泉、渓流釣り、日本海にも太平洋にもいける。
大都会東京にも行ける。
出かける機会は、めっきり減ったが、自然に恵まれ、温泉にも恵まれ、適度に田舎で、適度に都市もある。
住むには悪くない場所だと思っている。
ただし、夏の暑さと冬の空っ風に耐えられれば、の話だが。
◆ ◆ ◆ ◆
赤城山がまた雲に覆われている。

再び寒波がやってきたようだ。上越国境、日本海側は大雪だろう。
まだまだ寒い日が続きそうだが、
コタツから抜け出し、
少しずつ行動範囲を広げ、群馬の魅力を発信していこうと思う。